振動子の取付方法

はじめに

振動子を取り付ける際は、下記の点を十分に考慮して作業してください。

●海上での作業は非常に不安定で危険です。
振動子の取り付け、保守は必ず陸上で船体を固定して行ってください。
●船底接着取り付けは、溶剤などの揮発性ガスにより中毒を起こす原因となりますので、船内換気を必ず行ってください。
●感電の原因となりますので、電動工具による作業は濡れた手で行わないでください。

取付方法の種類_2023

取付方法の種類

※それぞれの取付方法をクリックすると、詳細説明へジャンプします。

取付方法1:万能パイプ取付

万能パイプを使うと工事の必要もなく、振動子を簡単に取り付けてご使用になれます。
また、ご利用後は振動子を取り外して別の場所に保管することが可能です。
レンタルボート等への取り付けに適しています。

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取付方法2:トランサム(船尾)取付

比較的簡単な工事で振動子の固定が可能です。
万能パイプ取り付けに比べて、安定性が向上します。
<おもな注意点>

トランサム取付_TOP

■ TD04A、TD04Cの場合

TD04Aトランサム

■ TD02、TD03、TD43の場合

TD02_TD03_トランサム取付

■ TD25の場合

TD25_トランサム

取付方法3:船底接着取付

船体の構造を選びますが、取付金具が不要で接着のみで簡単に取り付けることができますが、性能を発揮するためには注意が必要です。
<おもな注意点>
FRP船で、船底が単層(10mm以下)の場合のみ有効。単層でもサンドイッチ構造では使用できません。取り付けが簡単ですが、この方法では超音波が船底を通過するときに減衰しますので、深くまで探知したい場合などには適しません。

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① 接着する前に、ある程度水深がある場所(2~10m程度)で振動子と船底の間に空気が入らないよう充分な水で濡らし、振動子を船底に軽く押さえつけて画像が一番よく映る場所を探します。
(このとき魚探自動機能は"手動”にセットし、感度キーで感度をバーのほぼ中央、深度キーで深度を20mにセットします。海底が一番強い色(赤)で表示されれば良好です。)

② 接着面(振動子の下側および船底)をサンドペーパー(240番くらい)でよく磨き、アルコール等で接着面の油・水分・汚れをきれいに拭きます。

③ 接着面(振動子の下側および船底)にシリコンボンドを付け、気泡が入らないように充分押さえつけて接着します。

④ 接着剤が固まる前に映像を確認します。(①と同様の判断方法) もし正常に映らない場合には接着の不良が考えられます。ナイフなどを振動子と船底板の間に差し込み、振動子を取り外し、再度接着をやり直してください。(このとき、振動子の発振面を傷つけないように注意してください。)

⑤ 接着部分がずれないように重しなどをして接着剤が固まるまで固定してください。(シリコン接着剤の硬化には約24時間かかります。)

■ TD04A、TD04Cの場合

TD04A_TD04C_接着

■ TD02、TD03、TD43の場合

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■ TD28の場合

TD28の船底接着取付方法はこちら(PDFファイル:43KB)

取付方法4:インナーハル取付

船底に傾きある場合でも、振動子を真下に向けて取り付けることができます。

■ TD28の場合

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取付方法5:エレキモーター取付

バスボート等でご使用のエレキモーターに取り付けることが可能です。

■ TD04A、TD04Cの場合

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■ TD02、TD03、TD43を1個 使用する場合

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■ TD02、TD03、TD43を2個 使用する場合

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取付方法6:イケス取付

イケスのある船では、イケス内部に取り付けることが可能です。

■ TD04A、TD04Cの場合
① イケスの水を抜きます。(実際に製品を使用する際には、振動子が直接水中に入っているようにしてください。)
② イケスの底に接着する場合は、【取付方法3:船底接着取付】を参照してください。

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■ TD02、TD03、TD43の場合

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